情報が存在しない安心
もともと自分にとってはいい印象がほとんどない状態であった"B-CAS"*1であるが、とりあえず不愉快さの大きな原因の一つであった
地上デジタル専用機向けB-CASカードのユーザー登録制度を来年3月いっぱいで廃止すると発表
地デジ専用B-CASカードのユーザー登録制度を廃止 - ITmedia NEWS
(略)
登録者の氏名・住所など同社が保有する個人情報は、受付終了時点で利用を停止し、消去か廃棄する。
ユーザー登録情報の利用を見直し、地上デジタル専用カードのユーザー登録を廃止する予定です。
http://www.b-cas.co.jp/whatsnew/091109.html
個人情報を収集されるということについては、これから解決されるということだ。とりあえずよかった。
そもそも、その情報を収集し保持する必要性があるかについては疑問であるような気がしていた。また、そのデータの規模の大きさを考えるなら、政府の機関などではない*2ただの一企業が取り扱うというのはどうかという気もしていた。万が一にもデータの漏洩があったりすると、そりゃもう大騒ぎということにならないはずもない。えらい人が頭を下げてフラッシュで頭頂部を白くさせられたり、お詫びのために一人500円程度を配布してみたり、その程度のことではちょっとどうにもならないような気がする。
とりあえずちょっとでもセキュリティのことを考えるなら、ごく初歩的なポリシーとして「必要な情報以外は徹底して所持しないように努める」という鉄則があることを*3思い出すべきであり。存在しないデータについてトラブルが発生することなんてないわけだし。ちょっと昔だったら「今は必要なくてもとりあえず集めて保存しとけ」の利点もあったような気がするわけだが、近年であればいわゆる個人情報保護法のことを*4考えただけでもデメリットや危険性を想像できそうなものだし。
さて、この調子で"B-CAS"まわりの不愉快な部分が一掃されるといいんだけど、楽観できそうな気がしないのがなんとも。
*1:参考 B-CAS - Wikipedia http://www.b-cas.co.jp/index1.htm
*2:いや、政府であるとかならそれはそれで、やはりいやだと思うわけだが。
*3:鉄則…だよな?
*4:参考 個人情報の保護に関する法律 - Wikipedia http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H15/H15HO057.html