誰誰詐欺
電話やら詐欺やらについて昨日ちらっと書いた関係で、ふと考えた。
いわゆる「振り込め詐欺」「オレオレ詐欺」*1なんてものについては、その誕生からいいかげん期間も経過したのだからそろそろ絶滅してもいいような気がするのに、なかなかしぶといものだと思う。同様に、今でもまだだまされる被害者が発生していることもどうかと思うが、たぶん犯罪者のほうでもいろいろとアレンジや工夫をしてだまされやすい状況を保持しているのであろう。一言で「だまされるほうが馬鹿なんだよ」とかたづけるのは、さすがにちょっと乱暴かもしれない。
ここで自分のふりをされた家族がだまされる危険について想像してみると、これはわりと心配がいらないような気がする。自分は声だとか話し方にけっこう特徴があるので、そう意識して模倣しないと差が大きすぎることになる。ついでに「携帯を落としちゃって新しい番号になった」などとありがちなセリフが登場したならば、家族は即座に「前から携帯電話なんてもってなかったよね」「あなた誰」と反応することになるだろうし。その他にもトラップとなる材料が、もういろいろたっぷりとあったり。
考えてみれば、こういう犯罪というものは、いわゆる平均的な人物を演じるようにしてその家族をだまそうとしているわけであろうし、なぜそうするかというと、成功の確率を高くするにはそれが適当だからだろう。よって、平均的なキャラクターである人々の家族がだまされやすいことになるはずであるし、一方で自分の場合はわりと安心であると。平均的ではない部分が役立つというまことに数少ない事例…といったところだと思うのだが…気のせいだろうか、なんだかそれほど嬉しくもないような。