つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

命名の儀式

 Internet上でのとあるサービスの利用を開始するにあたり、アカウントの開設なるプロセスが必要である場合というものは、これはけっこうあるのだった。なんだか似たような文章を書いた記憶があるが、そんなことを気にしちゃいけない。とにかくそんなわけで、最近になってそういう作業をやったのだった。「ちょっとためしてみようかなあ」程度のわりと軽い気分で、である。ちなみにその対象となったのは、現在のところ世界的にもそれなりに有名なサービスだ。
 さて、いざやってみてかなり困ったのが、いわゆるユーザー名のようなものを設定するにあたり「その名称はすでに使用されています」という状況が多発したことにあった。開始されたばかりでもなく、すでに利用者は多く、特にグループで分割されてもおらず世界中でユニークな文字列にする必要があり、…などといった条件があったのだから、まあ当然といえばそうなのかもしれないが。しかしこれがまた、入力したものがおもしろいようにことごとく重複してしまってお断りされるのであった。
 このあたりでかなりいらいらしていたのだが、同時に「なんとしてでもアカウントを開設してやる」みたいな執念が発生してきて、ただひたすら連想ゲームとかパズルとかアナグラムとか言葉遊びのような思考を繰り返し、いろいろたっぷりと苦労した後に、それなりに満足できるような名称でアカウントを開設することに成功したのであった。ここまでであっさりと1時間以上はかかったわけで、完了した時点で「なんか利用はもういいや」みたいな気分になってしまったのは秘密だ。
 それにしてもなあ。本当に「こんなの自分だけだろう」みたいな名称でもかなり取得済みになっていたわけで、本当にいったいどういうことだろうとか思ったりもして。感覚としては、「自分の望む名称を取得するのはもちろんとして近いものも根こそぎキープしちゃえ」が蔓延するとこんなふうになるのではないか、といったところ。まさか本当にそうだったら嘆かわしいなあ…などと思いつつ、念のために予備のアカウントを一つ将来のためにキープしてしまったのは私だ。どうか許して。てへっ。