つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

あやしい商品に気をつけよう

 「これをどうどうと売っていていいのか」とか思うものには、それなりの頻度で遭遇したりする。いや、違法である薬とかそんなものでなくて、いわゆる大型家電店とかでもよく見かけるような商品のことである。思わず、「ここまでくるといっそすがすがしい」とか感心することもあるのだが、まあそういうものはまず買わないだけのことで、いちいち問題にしてやろうなんて思うことはあまりない。基本的にエネルギーが万年不足気味なもので。
 さて、けっこう前に発見して即座に「あやしい」(なんだか祝一平氏的な*1表現だな)とか思ったものの中に

公正取引委員会は、携帯電話の電波受信感度が向上するなどとうたった製品が景品表示法の優良誤認に該当し、同法の規定に違反するとして、「バリ5」など3製品をそれぞれ製造・販売した4社に排除命令を行った。

「バリ5」など受信感度向上をうたう3製品が景品表示法違反に

こういうものがあった。
 なにか自分の知らない難しい理論により、電波の受信感度を改善できるなんて仕組みは実現ができるものなのかもしれない、くらいのことは一瞬思った。電池の寿命に関することについては、まあたしかに電波の受信状態がよろしいと電力消費は少なくなるけど*2、正直その表現はいかんのではないか、とも思ったが。そして、そんなに簡単に実現できるなら携帯電話の製造メーカーがその仕組みをとっくに採用していそうだし、つまりほとんどインチキではないか、とか考えたのだった。
 しかし、そう結論した一瞬後に実はまた迷ってしまった。携帯電話の画面やカメラレンズのいわゆる保護フィルムなどというものは市場でかなりの立場を確保していて、実際そういうものがないとけっこう傷付くことがあるという実感も自分にはあるわけだが、このようにわりと安価で簡単に実現できることでニーズがあっても製造メーカーがそれをやるとは言い切れないんだよなあ*3、と。
 まあ、そんなちょっとした迷いであやしさ大爆発みたいな商品に手を出すほどのこともなく、そもそもそんなに必要性もなかったものなので考える必要もなかったわけだが。しかし、こういうあやしい商品ってまだまだあるからなあ。賢い消費者になるのは自分には無理かもしれないが、せめて愚かな消費者にはならないように努力していきたい、とか決意したわけだった*4

*1:参考 祝一平 - Wikipedia

*2:というよりも、劣悪な電波状態であると通信状態を確保するために高出力で電波を発信するため、結果として電力の消費が激しくなる、ということだったはず。

*3:そもそもメーカーとしては、製品が必要以上に長持ちしてくれては新しいものが売れないので困りそうだ。評判が悪くならない程度の虚弱さは必要ということなのかもしれない。

*4:おまえそれ何度目だ、という指摘はしてはいけない。約束な。