ブログとは耐え忍ぶこと?
Weblogでの(いわゆる)炎上で名誉毀損容疑の摘発者が出た件に関して
約10年間にわたりネット上の掲示板などで誹謗中傷の被害を受けていたことを明らかにした。
「10年間ネットで中傷被害」スマイリーキクチがブログで事件経緯
…
自らのブログで事件の経緯を説明した。
被害者ご当人が*1このタイミングでいろいろと事情をご説明くださった、ということだ。10年間というのは、なんかものすごい。さすがに被害と表現するにふさわしいとか思う。
この掲示板とは
掲示板に削除依頼もしてきたが、悪意のある書き込みは続き、
「10年間ネットで中傷」――スマイリーキクチさんがブログで告白 「炎上で摘発」報道受け - ITmedia NEWS
つまり自分達で管理しているものではない掲示板を示しているのだと思うけれど、そもそも削除なんてのは要するに後手だからね。根本的な解決にはならないのはもはや常識であるわけで。
というわけで長らくお困りだったはずなのだが
2008年1月のブログ開設以来、毎日コメント欄に中傷が書かれ、
「10年間ネットで中傷」――スマイリーキクチさんがブログで告白 「炎上で摘発」報道受け - ITmedia NEWS
それでもさらにわざわざWeblogを開設しようと思えたわけか。さらに、不特定多数の人間がコメントを自由に書き込める状態にしようと思えたわけか。なんでそんなことができたんだろう。かなり不自然だと思うんだが。
こんな状況において
2008年8月にはブログで否定したにもかかわらず中傷は続いたという。
「10年間ネットで中傷被害」スマイリーキクチがブログで事件経緯
本人がはっきりと否定する発言をしたなら上記のようなトラブルはなくなってくるであろう、などと明るい未来を予想する人は、きっとほとんどいないと思うな。
つまり本人も周囲の人間もこういう方面の完全な素人だったとか? だったらプロに対策を依頼するとか相談するという手段もあったはずで*2、それすら思いつかなかったり行わなかったりということであったならば、さすがにちょっとうかつすぎじゃないのか。被害者の側のへたな行動で事態がより深刻になったという事情も否定できないのでは…とか思えて、なんだかもやもやするなあ*3。
より深刻なのは、書き込み行為そのものに遠慮や恐怖を感じる人が発生する可能性があることかもしれない。「これを書いても大丈夫かな」と考えたりするのは、正常な範囲ならばもちろんそれを行うことが望ましい。だけど「下手なことを書いて相手が怒ったら逮捕されるかも」なんて思考があちこちで定着するようなことになると、これはまた違った方面の問題となってしまうだろうなあと*4、ね。