つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

本番のエンコードを開始

参考
http://d.hatena.ne.jp/maoo/20120624/1340558573 http://d.hatena.ne.jp/maoo/20120623/1340483835 http://d.hatena.ne.jp/maoo/20120621/1340295552

 エンコードに関する今回の調査をひとまず完了。つまり、各種パラメーターなどについては方針が定まり、特殊な入力データでもなければ共通の環境を用いることになる。最初の予想とはかなり違ったものになってしまったが、成果そして結果としてはまあ満足すべきなのではないか…と思いたい。願わくばこれで不満を感じることなく長く運用できると楽でいいなあ。作業の繰り返しは勘弁していただきたい。
 さて、その環境についてちらっと述べてみると

  1. 出力コンテナ
    • MP4を*1選択。それ以外である必要も特になかったので。
  2. 出力音声
    • フォーマットはスタンダードにAAC*2選択。
    • 128kbpsはぜいたくかとも思ったが、ちょっと低いビットレートにしたところでそれほどファイルサイズが違わなかったので、気にしないことにする。
  3. 出力動画
    • フォーマットはH.264(MPEG-4 AVC)*3。非力な再生環境にも対応させるようなチューニングを行ったが、それでもMPEG-4よりは*4有利な状況であろう。
    • 品質・クオリティはやや低めという程度に調整しただけで、標準的な値からあまりいじっていない。ビットレート値での画一的な指定は行わず、入力ソースに最適化させる。
    • 視聴環境を考えれば"High Profile"は無理だと最初から考えており、"Main Profile"を基本としてカスタマイズを開始したのだが、軽量化を模索していくうちに"Baseline Profile"に限りなく近づく。BフレームもCABACも再生時の負荷が高まるので利用を却下しちゃったし。
    • Levelは3.0をターゲットとし、30.0fps以上を*5確保できるピクセル数に調整した。これらの数値から許される最大近くの参照フレーム数を設定し、計算量は大になっても画質の向上とサイズの削減をやっていただく。
    • 解像度はおおよそSDクラス*6。縦横2倍くらいに拡大表示してもまあまあ不満はない画質。

こんなところであろうか。
 とにかく視聴環境での負荷軽減はかなり気にしていて、とはいえそのために圧縮効果があまりに小となるとファイルサイズが大きくなりデータ転送量も増えて負荷となるから、そのあたりでのバランスみたいなものを考慮している。一方で変換(エンコード)の過程においては、得られる成果につりあうと考えられるならば計算や作業が増大(して所用時間が増えたと)してもあまり気にしないという姿勢で。
 結果として出力されるファイルのサイズは30分なら(入力ソースによるが)150MBから250MBといったところで、まあ許容範囲ではないかと。不要な部分をカットするとさらに小さくなるのだが、それには手間がかかるしミスが発生する可能性ももちろんある。そういうことはしないのが安全かつ時間の節約になると思うし、再生するときに早送りでもなんでもすればいいだけだ。それこそたいした手間ではないし。
 そんなこんなで、とりあえずちまちまと本番作業を開始。どうがんばっても時間がかかるのだし、のんびりやろう。