初恋の予感?
視聴を断念というか途中でくじけてしまったというか、そういうテレビ番組について書くことがたびたびあるわけだが、それに関してちょっとした矛盾を唐突に感じた。多くの場合、それらの内容で不愉快さを感じると(まったくおもしろい点が発見できないような場合も含めるが)そうなりがちなのだが、それにしては、自分にとっては相性がよくない典型的パターンに合致しているはずの一つの作品がまだ視聴対象となっている。
その名は「クレヨンしんちゃん」*1。これをけっこう楽しめているのが信じられない。なにしろ
- 主人公は子供(自分は子供が大嫌いだ)
- しかも性格が最悪に近い男児
- その妹は妹で憎たらしい
- 家族は家族でいろいろうざい
- 親戚は親戚で(以下略
- 知人は知人で(以下略
- 主人公の友人たちおよびその家族だって(以下略
- ストーリーが興味深いとも感じない(劇場版はまたちょっと印象が違うが)
- 絵や音楽などが好みでもなくクオリティが高いとも思わない(劇場版は(以下略
こんな感じで、およそ好きになれそうもないはずなのに。それなのに、わりと気に入ってしまっている自分に気づいたのだ。真剣にじっと注目するようなことはなく、なにかをしながらなんとなくだらだらと…というスタイルではあるが。どういうことなんだろうね。
思うに、不愉快な部分がないとか不快感がないとかということではない。ムカムカしたりイライラしたりすることがすごくよくある。だけどなんとなくそれも作品の中で笑いに転化されていくような、そんな不思議な感覚があるのだった。そのような工夫がなされているのかどうかは知らないけれど、最終的にはなんだかそれほど相性が悪くないように感じてしまう。あまりに謎なことではあろう。…これってもしかして、恋?
あ、いや、恋ってどんな感じなのかよく知らないんだけどね。