もっと光と電波を!
自分の腕時計には電波を受信して時刻設定を補正する機能がある。「電波時計」*1というやつだ。これはなかなかありがたいものであって、秒単位で正確な時計というものは気分がいい。ところがちょっと不幸なことに、この部屋の中はその電波が弱めにしか入ってこないようなのだ。もともとアンテナは遠い地にあるし、不利な状況ではあろう。かくて、少しでも条件のいい場所を見つけるための作業はなかなかめんどうになる。
めんどうなのにはもう一つの理由があって、この腕時計は光によって発電するタイプなのだった。だから、昼間における太陽光はともかくとしても夜における部屋の(主に蛍光灯による)照明の光を逃さないような場所に置かなければならないのだ。つまり、電波と光という二つの条件を満足するような場所が必須ということになる。そして、数日前までその場所はあった。古いテレビの上に置くと、これがまたいい感じだったのだ。
そして今はというと、またさまよっている状態である。どうしてって、テレビが新しくなってサイズが変化したから今までの場所は空中になってしまうし、そもそも今までより極端に薄型になったテレビの上には物を置くスペースなんてものがない。そんなわけで、もう何日もベストなポジションを求めているのだが、どうも状況はよろしくないようなのだった。なんだかなあ。北海道にもアンテナを建設しておくれよ…と言いたい。
…などと書いていたら、どうやらとうとう発見してしまったらしい。新しいテレビの前・テレビの台の上だ。テレビの本体は台からさらにスタンドで上に位置するようになっているから、画面のじゃまになるとかそういうこともない。部屋の中では光もなかなか豊富な場所になるし、手が届きやすいというのも便利でいい。ああ、なんだか長い航海の末に新大陸を発見したとか長い旅の末に楽園に到達したとか、そんな気分。幸せだ。
