小さな親切…?
昨日の外出では地下鉄を利用したのだが、ちょっと離れた複数の店舗を訪問しなければならなかったので、一日乗車券のようなものを買った。つまりこれで一日中あちこち好きなように地下鉄で移動しても追加費用がないわけで、うまく活用すればお得になるわけだ。すごくすごくひまだったら、これで朝から夜までいろいろと移動してみてもいいかもしれない。各駅のまわりをのんびりと散策するなんてのも、なんだかすてきかも。
それはともかくとして、こういうタイプの乗車券を利用した後のことについて考えた。つまり本人にとってはもうゴミみたいなものなのだが、これから地下鉄を利用する人にとっては無料乗車券としての価値がある。そして利用に際して本人確認みたいなことをするわけでもなんでもない。だからだろうか、「地下鉄をご利用になるなら差し上げましょうか?」とか申し出てくださる方々に今まで何度も何度も遭遇したことがある。
たぶん他人への親切心からそういうことをしているのだろう。だが、つまりこれって、料金を得て交通機関を運営している立場からすれば、どう考えてもありがたくないはずだろう。(ちらっと調査したところ)規則やらでそういう行為を明確に禁止したりはしていないようなのだが。だとすれば、そういう行動って本当に「親切」なのかどうか…と、考えてしまう。しかし表面上は少なくともそのような雰囲気があると思い、だから困る。
今までのところでは受け取ったことも差し上げたこともないのだが、それは自分が他人とでもお気軽に接触できるようなタイプの人間ではないから…ということでもあるし、以上のようなことを考えた結果でもあるのだった。なんというか、親切ってものの判断というのはすごく難しいのではないか。あげる側ともらう側だけを考えればそうであっても、もう一者を対象に追加して考慮すると判断があっさり変化したりするのだから。
