つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

萌えない人

参考
http://d.hatena.ne.jp/maoo/20090613/1244909866

 放映タイミングが遅い傾向があるこの地方なのであるが、とにかく何日か前に「けいおん!!」なる番組が最終回となっていた。とりあえず特に嫌いということもなかったのだが、しかし世の中での人気の高さについては意外に感じるしかなかった。いや、作品に問題があるという意見を述べたいのではなくて、要するに相性の問題なのだろう。自分にとって気に入る要素が少ない作品だったという、ただそれだけのことだ。
 調べてみると、最近のアニメーションな作品の評価や人気に関しては、どうも(主に女性の)登場人物のルックスやら性格やらがかなり重要視されるようなのだ。まったく知らなかったのだが、「萌えアニメ*1なんて言葉もあるらしい。自分にはさっぱり理解できないんだけどね。キャラクターの外見・内面が気に入ったから作品としても気に入る…なんて思考回路は、まったく搭載していないようなので。
 つまり、キャラクターが美しいかとか可愛らしいかとかをそれほど重要とは考えていないんだな。もちろん人物を判別できないような状況は困るし、物語上の根幹に関わってきたりストーリーの元となるような性格などははっきりとしてくれていないと困る。でもそれだけ。いわゆる「萌え」*2なんてものは、自分の中ではまるで存在しない気がする。人を好きになるような感情があまりないからかもしれない。
 変に反発されると残念すぎるので念のために書いておくが、どうあれ「(作品を)楽しめないより楽しめるほうがお得」であるのは間違いないだろう。だから、そういう楽しみ方もできる人は、その意味でとてもうらやましい。そして、どちらが正しいとか間違っているとかそういうことは特に考えない。けっきょくこのあたりは人それぞれというものだし。とはいえ、ちょっとそれはいかがなものか…と思うようなこともあるが。
 たとえば、架空の登場人物に実は(設定上で)恋人がいたとか、たかがそんなつまらない(と個人的に思える)ことで、反感の声が高まったりすることがあるらしい。声優さんの私生活についても同様の現象が発生する場合があるとか。なぜそうなる。前者は作者により創造・想像された非実在の存在であり、後者は仕事で声を出している人にすぎない。どうしてそんな部分に注目しようとするのか、さっぱりまったくわからない。
 その意味では、アニメーションな作品を好む人をそれ以外の人たちが嫌悪したり攻撃したりする心情や状況について、アニメーションな作品を平均的な人よりかなり楽しんでいる人種でありつつ客観視できる状況であるのかもしれない。そして、反感をおそれずに書いてしまえば、この世のものとは思えない髪の色や眼球の大きさをしている女の子とかに興奮できるような人には近づきたくないし、同一視されたくもない。
 いや、なんだか攻撃的なことを書いてしまったが、これは現実にいささか疲れているからでもあるのだ…といいわけをしておきたい。アニメーションな作品を好むと知られると、「〜ちゃんはかわいいよね」みたいに同意を求められたり「どの女の子が好み?」みたいに質問されたり、あまつさえこっちの回答を勝手に予想され決定され納得されたりしてうんざりしたり、そういうことってけっこうあったりするものでね…。
 ええとまああれだ、アニメーションな作品を好きな人にもいろいろいるのよ。それは世の中に周知されてほしいと強く願っている。