つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

傘を捜して

 出発した時にはたしかにあった傘が、帰ろうとした時にはなくなってしまっていた。けっこうな勢いの雨であるし、どうしたものかと考えながらまずは歩く。東京くらいの都会であると、濡れることなく移動することがそこそこできてしまうわけで、あちこち寄り道しつつ建物やら地下やらを通って家へと近づいていくのだ。そのうち、もう中間地点くらいまできてしまい、めんどうなのでいっそ新しい傘を買ったほうがいいかと考えた。
 …とまあ、これらはすべて夢の中の場面を文章にしてみたものなのだが。例によって、なにがどうしてこんな夢になったのかさっぱりわからない。自分はこんなふうに傘とかを失ったりしたことはまずないし、とりあえず歩き出すようなことは考えられず、東京に住んでいないし、新しいものをとっとと買ってしまおうかと決断するような性格ではない。なんだか、なにからなにまで自分に関するストーリーではないなあ…とか思う。
 夢の中のことなんだし、どうでもいいといえばそうなんだが。なんだか妙に気になる。なぜだろう。