つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

撮影する民族

 愛犬様が旅立ってからはデジタルカメラを使用することもほぼなくなっている。撮影すること自体が楽しみであるような人種ではないし、好きな光景を保管しておきたい・後にそれで楽しみたいという欲求があるだけだから、その被写体がいないことにはどうにもならないの。ちなみに、人物を撮影するのは好きじゃない。建造物とか自然の風景についてならわりと好きだけど、ご近所でわざわざそうする必要もまずないし、旅行とかもしないし。
 ところで、他人の行動については(自分に関係してこないなら)日常的にあまり意識していないわけだが、数日前に市街地で撮影をしている(おそらくは旅行中の)ご婦人に偶然にも気づいた。そこで意識してまわりの人間を観察してみると、実はけっこうあちこちで撮影している人がいるようで。主に携帯電話のカメラを用いて。「世の中こんなことになってたんだ…」と、実はけっこうびっくりしたり。あまり縁がない機器なのであまり知識もなくて。
 それにしても。日本人はカメラと共に行動するので海外でもすぐわかるらしいが、なんかすごく納得できるような気がしてきた。わざわざカメラを持ち歩くようなことをしなくても、今なら携帯電話でそれなりになんとかなるのだろうし。現在のこの国ではそれを持ち歩いていない人間のほうがもはや少ないのだろうし、つまりは撮影したいと思えばすぐそれが可能である人々があふれているわけだ。考えてみると、なんかすごい状況ではあるな。