快感から不快感へ

　自分は基本的に買い物をするのが楽しいと感じていた。浪費に対して快感を感じるとかそういうことではない(はずだ)が、自分がほしいと思ったものや必要なものを入手できるのは嬉しいことだし、だからなのかどうかは知らないが、買い物をするその行為自体についても好きなのだ。…少なくともずっとそう思っていたはずだった。なのに最近、それを嫌う気持ちが自分の中にあることをはっきりと感じてしまったりして、ちょっと混乱していたりする。
　自分は基本的に貧乏でもあるから、できるだけ支出は少なくしたいと考えているわけで、だからなのかもしれないとも思った。だけど、以前はそれすらも反動の一つのようなものとして感じていて、いろいろと我慢しつつそれでも買うという行為に至った場合の満足感をアップさせる効果もあった気がする。…なんだかどうもそういうことが原因ではなさそうなのだ。なんだろう、もっと根源的ななにかが影響している気がするのだが、わからない。
　そんなわけで、買う必要がけっこうあるのにだらだらと放置しているようなパターンのものが増えてきた。どうしてくれようかね、この状況。