点滅するライトの謎
マンションに駐輪場がないなどの事情もあり、最近はまったく自転車というものに縁がないわけであるが、学生だった頃にはけっこうな長距離をそれで通学していた。余談ではあるが、必要最小限の動作しかしたくないような自分がなんでそんなことをしていたかというと、そうすればバス運賃分の金を親からもらえたからである。親もなんとかして運動をさせようと努力していたのだろうな。それはともかく、今はたとえ金をもらってもいやだというくらいに嫌悪感がパワーアップしているわけだが。
さて、その学校では基本的に朝から夕方までみっちりと授業があり、しかも実験などで終了が遅くなることもあり、季節にもよるが暗くなってから帰宅するようなこともそれなりにあった。そうなるとライトを点灯することが必要になるわけだが、それには発電機(ダイナモという*1ものだったはず)を働かせなければならなかった。ちなみにこれはどういうものであるかというと、ペダルからタイヤへと伝わった力の一部を利用して発電するというもので、その電力により小さな電球を点灯させるわけだ。
そうなると明白なのが、ライトをつけるとペダルをこぐのに多くの力が必要になるということである。本当にちょっとした差ならいいとしても、少なくとも自分の自転車においては体感でけっこうな違いがあった。しかも片道が10km弱などという距離のせいもあって、自分の疲れ方もかなり違うようなことになった。結果として、薄暗い程度ではライトを点灯させないというのがいつものパターンであったと思う。これはけっこう危険なはずなので、あなたはこんなことをしてはいけない。
ここでいきなり現在のお話になるのだが。発電機も進化して効率が良くなったりしていそうだし、たぶん今ならライトを点灯することが以前より楽になっているのではないか…とか予想している。さらに、電球より消費電力が小さいLEDを利用したものが少なくなく、その場合は電池で稼働するものが主流であるようだし*2。そもそも走行に電力を活用するものすらあるようで、いやはやすごい進化だ。こんな時代の学生だったなら、自転車での通学ももっと楽だったのだろうな。
それはともかく、ちょっと気になっているのだが。最近の自転車におけるそのライトで、1秒間に2〜3度ほどのスピードで点滅しているようなやつをわりとよく見かける。あれはいったいどういう事情とか理由によるものなのだろうか? 自動車なり歩行者なりにめだつことにより事故の防止になるということはありそうだが、前方を照らすという役割においてはあまり優れていない気がするわけで。どうして誕生したのか、どうして多用されているのか、かなり謎。世間知らずだから理解できない…のだろうか?