その筋の企業ですら駄目
- 関連
- http://d.hatena.ne.jp/maoo/20091124/1259089265 http://d.hatena.ne.jp/maoo/20091125/1259169082 http://d.hatena.ne.jp/maoo/20091126/1259251469
- 参考
- http://d.hatena.ne.jp/maoo/20091030/1256914785
ものすごく久々にそして珍しく、ソフトウェアの購入なんてことをしてみたわけだった。仮想マシン環境を構築するようなやつである。無料である"VirtualBox"*1なソフトウェアでなんとかしようとしていたのだが、"Sun Microsystems"な企業が*2Oracleな企業に*3買収されてからどうなるのかがけっこう不透明であるような気もしたし、なにより自分では解決できないトラブルがあったので*4、これ以上いろいろと時間をかけて苦労するよりは有料な製品に逃げてしまおうと、とうとうあきらめてそういうことになったわけだ。
さて。ソフトウェアを入手してから少なくとも基本的な環境を構築するところまでは、まあなにも問題がなかった。ただし、ゲストOS環境を構築するこれからが本番なのであるし、苦労するのもこれからだとは思うのだけれど。今のところの感想としては、ソフトウェアの品質そのものはそう悪くなさそうだ。マナーというかエレガントさというかそういう面で、ちょっと改善してほしいと思うような点もあるけれど。とにかくそれほど致命的なことにはなっていない。少なくとも今はまだ。
問題があったのは別の部分であり、すなわち関わることになってしまった企業の
- 購入処理を行ったショップ
- その製品を取り扱っている代理店みたいなの
- 製品を開発したメーカー
それぞれのWWWサイトなりe-mailの運用なりについてであって、それぞれいろいろと問題があると感じたわけで、作業をしていていささかうんざりしすぎて泣きたくなったのだった。本当に、ちょっといかがなものかと思えるようなレベル。
万が一にでも悪用されるようなことがあったらあまりに残念すぎるし、だからあまり詳細に問題点を書きたくないし書くべきでないと考え、そのような事情でわりと端的に基本的な部分だけを指摘してみるのだが
- 情報の有効期間(寿命)についての認識がおかしい。
- 本人確認のしくみが基本的に考慮されていない。
- 「暗号化を行っていないe-mailは他人に傍受される可能性がある」という点を機構の前提としていない。
- WWWサイト上の機構が正常に稼働する前提条件が示されておらず、前提条件が満足されていない場合にはそのまま異常な動作をしたり利用者に理解できないメッセージが出力されたりする。
- 暗号化を行う部位の判断がおかしく、必要があるところでやっておらず必要がないところでやっている。
- シンプルで短い文面であるし必要性は皆無だと思えるのだが、なぜかいわゆるHTMLメールを利用しており、しかもプレーンテキスト部を付加すらせず送信してくる。
こんなところだろうか。
これらはすべてそれなりに実績がありそれなりに信用ができそうな企業さんでのことであって、しかもけっこうソフトウェアとかコンピューターに関連しているような企業さんのことでもある。それでもこれだ。今時であっても、「この企業のやり方はとても信用できて安心」なんてパターンのほうが珍しいんだよなあ、実際。たいていどこかでちょっとはいやな気分になる。素人集団じゃあるまいし、いいかげんもうちょっとなんとかならないものなのだろうか。
ちなみに、こんなところでだらだらと書いていないで要望でも苦情でもなんでもその企業に提出せよ…というご意見はかなり正しいのだが、そういう文章をきっちり書くのは疲れるので*5できるだけやりたくもないわけだった。それでも、自分に不利益が発生する可能性を感じた部分に関しては質問と指摘をしておいた。未来に危惧するような事態になっても、「だからその件は以前に連絡してご相談したでしょ」みたいに反応できるから。…いちいちこんな自衛策を考えたくないんだけどね。
*2:参考 サン・マイクロシステムズ - Wikipedia
*4:似たような事例がフォーラムで利用者によってすでに指摘されていたが、それから1年以上も経過してまだ修正されていないようで…。もっとも、環境に依存するような障害であると思うし、影響のない人のほうがよほど多いのだろうとは思う。
*5:しかもいやがられたり無視されたりする可能性がけっこうあり(経験あり)、そうなるとさらにいやな気分になるし。