つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

ログイン可能&パスワード不明

 Internet上の各種サービスなんてものを利用する場合では、自分のアカウントを作成し運用しなければならないというパターンがけっこうある。これはなかなか面倒なことだ。なにしろ、ログイン名(のようなもの)をどうするかからして迷う。そのサービスを利用するならずっとつきまとう文字列なのでうっかりと決定したくはないし、気に入らないから削除をしたくてもそれがまたやたら面倒だったり実質的に無理だったりすることすらあったりして、まことに油断できない。
 そしてある意味ではそれ以上に面倒なのがパスワードであって、世の中にわりとよくある悩みが「そんなにたくさんパスワードなんておぼえていられない」なんてことであるようだ。自分の場合は、これはもうできるだけソフトウェアに記憶していただいておまかせすることにしている。これはセキュリティ面でちょっと問題がないではないが、ハードウェアを部屋から出すということも誰かが部屋に入るということもほぼ皆無であるわけだし、自分の記憶だってそんなには信用していないから。
 もちろん、簡単だったり短かったりみんな同じパスワードといった状況であれば、いくら自分でもおぼえていられるだろうとは思う。でもそのほうがセキュリティ的にはよほど深刻な事態というものであって、今のように「徹底して無作為に選んだ長めの文字列」をマシンまかせで運用するほうが、自分の環境としてはまだましに思える。モバイルというか持ち歩くようなコンピューターであると、また別の方法を考えるとか別の工夫と併用するとかを考えなければならないのだろう。
 さて、このパスワードについては、各種ソフトウェアというかクライアントさんに記憶していただくだけではなく、もちろん別の方法でも保存している。ちなみにそれをやらないとどういうことになるかというと、コンピューターが故障するなりでそのソフトウェアが実行できなくなってしまったような場合や、環境を新しいマシンに移行するような場合に、わりとどうしようもなくなったりする。このへんでちょっと困ってしまった…という、今回はそういうお話。
 とにかくすでに書いたような方針で運用はしているものの、昔々のものについてはうかつにもそうなっていないものがあり。今日けっこう悩んでしまったのが、たしか開設が10年ほども前であったような気がするアカウントであり。それほど利用することもないものなのだが、まさに「パスワードはクライアントだけが知っている」状態になってしまっていた。いや、自分のことだからどこかにひっそりと記録しているとは思うのだが、そこそこ探しても発見できず記憶もないのだから、けっこう無意味なのだった。
 まぬけなことに、特定目的で細々とまだ運用している"Power Mac G4 Cube"さんでは、クライアントを起動すればきっちりとログインできた。しかし、そのソフトウェアで設定されているパスワードを文字として視認することはできないし、設定ファイルなりにパスワードが平文で記録されているなんてこともないわけだった。まあ、セキュリティのことを考えれば当然ではある。さてどうしようかと思ったのだが、世のサービスではこういうおばかな利用者を救済するしくみも実装されている場合がほとんどだ。
 とはいえ、今回の場合、実はそのしくみがものすごく面倒というかわかりにくいことになっていて、途中で「このアカウントはなかったということで自分の記憶から抹消してしまおうか」とまでちょっと思ったのだが、かなり時間はかかったが幸運にも助けられてなんとかなった。ほとんど利用することもないアカウントだから、本当に捨ててしまってもよかろうとは思ったのだが、親としての責任というものがあろう。放置するのではなく正しく消去するならいいが、どうせそのためにもパスワードは必要だし。
 さて教訓としては、パスワードの管理をきちんとしましょう…ということで、わざわざ書くほどのことでもないわけだが、あともう一つ。新規アカウントの作成では、連絡先のe-mailアドレスを登録することになる場合がほとんどだと思うが、これがパスワードの再設定の作業で利用される場合が多いので、アカウントとe-mailアドレスの対応も(クライアントなりに頼らず)自分できっちりと記録しておくほうがいい。できれば、独自ドメインを利用した複数のe-mailアドレスを目的別などで運用するのがおすすめだ。
 あなたが今も利用されているアカウントは、そのクライアントやコンピューターが起動できなくなったとしても、別環境で復活させられる状態になっていますか?