つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

ポータブルじゃない生き方

 そういえば、新しいiPodなハードウェアが登場しているわけだが*1、自分はもうずいぶん前から、いわゆるポータブル音楽プレーヤーというものとは縁がなくなってしまっている。学生の頃にはそれなりに愛用していたこともあって、もっともその頃はメディアがカセットテープなんてものだったりしたわけだが*2…ええと今の若い方々だと「なにそれ?」とか思うのだろうか。なんだかそれもちょっとさびしいよなあ。いや、そんなことはどうでもいいのだが。
 とにかく自分の場合、音楽を楽しむようなこと自体が少なくなってしまったように思えるし、それ以上に、部屋から音楽を持ち出したいと思うようなことがほとんどなくなってしまったような気がする。「自分が生きていくのに音楽は必要ないのだと気づいた」みたいに表現すると、これはちょっとかっこいいようなそうでもないような気がするわけだが、ともかくそういうことなのだと思う。そんなわけで、わざわざ件の新製品とかを購入しようという気分には、まああまりならないのだった。
 ただ、動画を外で楽しめるなどというのはちょっと楽しそうだと思うし、部屋でなくても視聴できるなら結果的に時間の節約もできそうな気はする。でも、実は自分にはそういう「ちょっと暇になった時間に〜する」というのを微妙にお断りしたい気持ちがあって。気持ちのゆとりとか精神的な休息とかをこっそりごっそり奪われているのではないかと、そんな感覚があるんだよなあ。ちょっとでも時間ができると携帯電話のボタンをひたすらせかせか押している、けっして少なくない人々なんかをみていると、ね。