つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

さようならiBookさん

関連
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別れの予感

 実は昨日のうちに、もう覚悟はしなければならないのだろうと思っていた。製品寿命はとっくにきているのだろうし、今回の修理もどきで幸運にも復活できる可能性はそう高くないかもしれず、できたとしてもほかの問題点もあちこちにあるし。というわけで、新しい相棒を購入してくることになることも考え、そちら方面でもいろいろと調査を行っておいたわけだ。しかし出費はありがたくないわけだし、もちろんiBookさんの復活を願っていたわけではあるが。

各種アイテム入手の旅

 さて、市街地方面に移動して、まずはヨドバシカメラな店やビックカメラな店あたりから見物したものの、とりあえずそんなに選べるほど目的の品はおいていなかった*1。この時点で自分の選択の失敗が感じられてきていた。迷った末にこちらに来たのだが、やっぱりいわゆるホームセンターみたいな店の方が適切だったかな…と。いつもの自分には縁がない工具なんてものを買うにはどこに行けばいいのか、よくわかっていなかった。
 それでも、半田と半田ごてはそれなりに適切そうなやつを買うことができたわけだが、しかし熱収縮チューブ*2あるいは圧着端子のような*3ものはなかった。まあ、ここまでくると当然なのかもしれない。後者は今回の件でどうしても必要とは考えておらず「もしもうまく利用できそうなら買って試してみよう」という程度だったのだが、細いケーブルが密集しているような場所でケーブルをくっつける作業になるだろう関係上、前者はどうしても欲しかった。
 この付近でそういうものがありそうな店といえば…と考え、地下鉄にして1駅分くらい移動すれば東急ハンズな店があったはず、と思い出す。今まで行ったことはない店だが、訪問する価値がありそうな気がする。というわけで、うろうろと歩いて探してみる。その過程で、やはり今まで行ったことのなかったヤマダ電機な店を発見したのでそこにも立ち寄って*4、必要になるかもしれないとか思ったので絶縁テープなんてものを買ってみたりもした。熱収縮チューブはなかった。
 ちょっと話がずれるが、この店の入り口近くでは年配のご夫人にいろいろお問い合わせされてしまった。店員と間違われたとかでないのは明白なのだが、じゃあなんでそれをこっちに質問するかな…みたいな感じではあった。さらに、最後には店の中に入らずに立ち去ってしまい、謎が多いとか思ったりもしたわけだった。それはともかく、ここのポイントカードって表面にポイント数の表示(印刷の一種なのか?)がされるのだが、これはどんな仕組みで表示を改変しているんだろう。
 さて、おおよその場所をなんとなく知っているつもりだった東急ハンズな店なのだが、あいまいでしかもけっこう古い記憶によるものだった。勘違いかもしれなかったし、昔はあったけどもうなくなったということだって可能性としてはあったと思う。しかし、なんとか発見に成功。あの看板が見えた時には本当にほっとした。いいかげん立ち続け歩き続けで、もうこれ以上あちこち歩き回れないと思ったから、最後の希望のような感じがしたわけで。
 店内をいろいろと歩き回って、とうとうあこがれの熱収縮チューブを発見。すばらしい。パッケージに詳しい説明などが書かれていなかったので、若い女性の店員さんに正しい使用方法について質問してみたら、即座にすらすらと回答されたことにもちょっと感動。それ以外にも、自分があまり知らない方面の商品がいろいろあるのを発見し、なかなか楽しめたりしたわけだった。とにかく今日は急ぐということでとっとと帰宅したが、またゆっくりと訪問してみたい。

オペを開始(ただし執刀医は素人)

 道具はそれなりになんとかなったわけであるが、でも実はここからが大変である。半田ごてなんて学生の時にちょっとさわったくらいで、しかも自分の不器用さといえばちょっとたいしたものであるわけだし。しかしここはなんとかやってみるしかない。さて、ケーブルの問題箇所を探していたら、ある部位でずばっと全部ケーブルが切断されていた。強い力ではないもののケーブルを引いたりしたからかもしれないが、そうであってももうほとんど切れかけだったのだろう。
 というわけで、全部で6本あるケーブルをちまちまと接続する作業を開始。ケーブル皮膜の色がほぼ同じものが2組あることには悩んだが、とりあえずどうにもならない状況にはならず、そこそこなんとかできていく。最後の方になると、自分の半田ごての扱い方もけっこうまともになっていることにびっくり*5。絶縁も行って作業は完了。自分の場合はヒンジ付近をかなり削った結果の穴がもうすでにあり楽ができたが、きちんと開腹をしての手術ならこの前後が大変だっただろうな。
 さて、いよいよ通電して試験ということになったわけだが。結果は、だめだった。いや、部分的には回復しているのだが妙なことになっていて、おそらくディスプレイのなんらかのモードによっては障害が残っていたり、システムの起動の過程でなぜか突然スリーブしてしまったりするようになったり、とりあえずこのまま日常の使用をするには無理があるなあ、と。ここで、半田を一度はがしてまたくっつけるようなこともしたのだが、状況は変化せず。蘇生は失敗した。

ゆっくりおやすみ

 完全にだめというならまだあきらめられるのに、バックライトは状況によって正常に稼働したりもするわけで、なんとも切ない。USBでマウスとキーボードを接続するとかスリープを強引に阻止するとか、ほとんど儀式めいたいろいろなことをすれば、システムを稼働させてそれなりに働かせられることは発見したのだが、それもまた切ない。あきらめきれないという気持ちがどうしてもあった。
 しかし、これはもう働かせない方がいいということなのだろうな…と。こうなっているのはたぶん、ケーブルあるいは他の部分で気づかないダメージがあるということだろうし。すっきり治癒したならともかく、この状態で無理に稼働させて加熱して火事なんてことになったら嫌だし。今までよく働いてくれたが、もうここで休ませてやるべきなのだろう。たしか6年以上か…ずいぶんと昔からの相棒だったんだなあ。

*1:ところで、ヨドバシカメラな店で店員さんに質問したら「半田ごてとかは取り扱っていない」とか回答されたのだが、自分で探してみたら少数ながらしっかりと売っていた。もうちょっとなんとかした方がいいと思う。

*2:見た目はストローのようなものなのだが、こいつは加熱するときゅっと縮む。それなりに絶縁性がある素材のものが多く、半田でケーブル同士をくっつけた部分を他のケーブルと隔離する場合などに利用されたりするらしい。

*3:参考 圧着端子 - Wikipedia

*4:はじめての店内なのにそんな気がしないのが不思議だったのだが、すぐに思い出した。仕事のために宇都宮で短期間生活したことがあるのだが、そこでの店と構成や雰囲気が似ていたからだ。やっぱり全国の店舗である程度は統一しているのだろうか?

*5:それでも、プロとか玄人の人には鼻で笑われるレベルであろうが。