つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

見知らぬ故郷

 とりあえず実家を訪問すべき時季ではあるかもしれず、母上からそういう要求もあることだし、しかたがないからそうするつもりではいる。実家といっても正確にはちょっと違って生まれ育った家ではないのだが、ともかくそこでは一日中なにもすることがなくて、いつもかなり苦痛であるわけであり、しかしこれもそれなりに義務なんだろうと思って、ある程度までは我慢するしかないのだろう。せめて少しは本とかを持参しようかと思っている。
 そういえばそこは生まれ育った土地ということでもあるのだが、なつかしいとかそういう感覚もほとんどない。必要のない記憶は(時には必要のある知識まで)どんどん自動的に消去されていく頭脳らしいもので、ほとんど知らない土地とあまり感覚的に違わないように思える。世間でよく語られるところの故郷なるもののイメージとは、まったくもって違う感覚があるらしいようで。まあどうでもいいことだが。