つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

在る力

 最近のこの地方はどうも雨の日が多い。毎年この時季はこんなふうだっただろうか? まいどまいどのことなのだが、「去年の今頃の気候」なんてものはほとんど記憶していなかったりするわけだった。これに限らず、記憶しておく必要があることでさえ忘れやすいくらい頭脳が劣化してきているのだし、どうでもいいことなどとてもおぼえている余裕はないということなのだろう。人生の終わりを身近に感じるなあ。
 それはともかく、この部屋の窓のすぐ外にある街路樹が雨で元気になる姿を見るのは、なんとなく嬉しい。秋頃になるとかなりの枝葉をカットされてしまうのだが、それでも次の夏にはものすごい立派な姿になって復活してくる。葉が日光に輝き風に踊っている姿はまことに美しく、強い「命」を感じられる雄姿であろう。これに比べると、自分のほうがよほど弱々しく思える。「影が薄い」って、こういうことなんだろうか。