つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

クリック一つで世界が変わる

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http://d.hatena.ne.jp/maoo/20081221/1229876044

 あれこれこの関係でいろいろと書いてきたが、自分の取得しているドメイン名に関するDNS*1の内容を変更できる状況にどうやら到達した。つまり、新旧のサーバーにおけるWWWサイトあるいは電子メールなどに関する必要な環境をあらかじめ同じにでき、どちらのサーバーにアクセスしてもらっても同じように動作できる準備ができたということだ。まあ細かい作業はいろいろと残っているが、移行後でも大丈夫であるか移行後でなければできないことばかり。
 今、目の前のWWWブラウザにはドメインについての情報を編集する画面が表示されていて、ここでDNSの内容を変更することができる。それを実行すると、ドメイン名を用いたURLやe-mailアドレスで到達する先が変化する。本当に世界中のインターネットで変化する*2。インターネットの基本的な仕組みなんてものを考えればこれは当然すぎることなんだけれど、自分はいまだにすごく不思議な気分になる。その機構がではなく、その変化や現象そのものについて。
 DNSサーバーは唯一の存在ではなく世界中に分散しており階層構造をとっているわけだが、自分が今この世界の片隅で自分のドメイン名についての情報を変更すると、それがじわじわと世界に伝わっていく…といったイメージがある。わりと即座に追従してくれるところもありかなり時間がかからないと駄目なところもあり、それはいろいろな状況や条件に影響されるわけだが、本当に世界中に新しい情報を知られるにはそれなりの時間がかかることになる*3
 この働きは自分にとって、すごく生物的というか有機的というか、そんな感覚がある。なんだろう、ウイルスが全世界に拡散したりするような、頭の中ではそんなイメージである。これらのイメージは、実はあまり正しいものではないと知っているのだが*4、それでもね。こんなふうに妄想していると、ついにはDNS情報を更新するこのクリックが最終兵器の発射ボタンのようにも思えてきたりして、自分でも笑ってしまうわけだった。
 さあ、そろそろやろうか。

*1:参考 Domain Name System - Wikipedia

*2:この表現はいささか変だし不正確だとも思うが。

*3:「プロパゲーション期間」なんて言葉もあるが、これについてはあまり知識がない。

*4:要求されてもいないのに全世界のサーバーに情報が強制的に伝わっていくなんてことはなく、要求された時に正しく解決できる状況を整えているだけだ。