つれづれなる日記 @ maoo.jp

退屈な日々をより退屈な文章でだらだらと

e-mailの転送を削減してみた

 ただいまe-mailのサーバーを変更中で環境を移植中というところであるわけだが、ついでに変更してしまった部分がある。それは、多重に転送していくという部分をかなり排除してしまったこと。つまり、今まではあるアドレスで受信すると規則に従ってあるアドレスに転送させるといったようなことをしており、しかもそれが多重になっていたりしたんだな。転送して転送して転送、とかね。
 わざわざこんなことをしていた理由は、物理的事情と論理的構造によるものだ。前者はつまり、定められた容量などの物理的な面から実際に受信をするアカウントがあるサーバーを指定したいなどの事情で、別ドメインの環境に転送を行っていた。そして後者は、用途など論理的な面に基づいて独立したアドレスでそれぞれ受信しつつも、実際にクライアントからアクセスするアカウントに集約したりするために転送を行っていた。
 …なんだか文字だけで説明するのは難しいような気がしてきたが、つまりは受信面においてはe-mailの転送をけっこう多用することでそこそこ便利にやっていた、ということだ。だけど今回の環境変更で事情がなかなか変化したからそれに追従した方がいいと思ったし、今までは構造を重視する傾向が強すぎたように思えたので改良の必要があるかもしれないなあと思った。だから、ついでに今やってしまった。
 これにより経由するサーバーあるいは回線が小となるので、到着しない事故となる可能性が低減され、到着までの時間をわずかに短くでき、ヘッダの"Received:"部分はすっきりスリムになった、といった長所がある。一方で、転送をすべて排除するわけでもない以上は階層構造などがあった方が管理上はちょっと楽だったのだがなあ、といった短所もあるか。まあ総合的に考えればやった方がよかったのだと思うが。
 ちなみに、もっと徹底的に転送をなくすこともできたのだが今回はやらなかった。それをやると、アドレスとアカウントが強制的に1対1の関係になってしまうからなあ。そっちの方が清く正しいことはたしかなのだけれど。でもたとえばMUA(メーラー)で多数のアカウントについて同時にしかも頻繁に受信を行う状況は、主に負荷あるいは資源の面で自分のマシンにもサーバーにもあまり嬉しくないだろうしね。
 まあ、これらはあくまで自分の事情と環境についてのお話で、そしてどうやら多数のe-mailアドレスをこんなふうに運用している(あるいはそれを望む)人はそんなに多くないらしい。たしかにどっちでも利点と欠点はあるからなあ。とはいえ自分はもう単数(あるいは少数)アドレスでのe-mailの運用には戻れないだろうし、だから今回のようにいろいろと調整したり工夫したりしながらつきあっていくのだろうと思う。